お腹が減ってないのにファミポテを注文していた

ファミポテ。

 

 最近、Twitterのタグで「#ファミポテ」と呟くことでファミポテが当たるキャンペーンをしていた。Twitterのトレンドにも載っていて、2日くらい否が応でも目に「ファミポテ」という言葉が飛び込んできた。

 

 ついさっき、コンビニに寄って明日の朝のパンでも買おうとしていた。なのにレジ前で「ファミポテ下さい」と言っている自分がいた。晩御飯を食べた帰路でのこと。お腹はパンパンで全く食料を欲してない。なのに、注文していた。

 

 「あ、ファミポテある買おう」とノータイムで考えてしまった。否、考えてなかった。

 

 新しいファミポテの謳い文句としては、「北米産ポテトの新しいホクホク」が一つ上がっている。楽しみだ。ホクホクという擬音は湯気を連想させとても暖かい。

 

 家に着き、食す。食べた感想は「イモだ」という情けないものだった。

 

「あ、イモだこれ。イモだ、紛れもない、IMOだ」

 

 パンパンのお腹、ゆっくりと腸へとたどり着くイモ。でんぷんがお腹の中で返り咲いてる気がする。頭はもうチンプンカンプン。

 

 しかも、公式には「シーズニングやケチャップなど4種類が選べる!」とアナウンスされていた。一言も店員からそんな言葉なかった。

 

「ファミポテください」

店員「はい」

 

以上。選べるどころか、聞かれてすらいない。どこに選べる要素があったのか。

 

 もちろんケチャップすら入っていない。塩も薄く、ほとんど味がしない。たしかにホクホクしている。あまりにもヘルシー。しかし味はしない。もう一度言う。ケチャップすら選ばせてくれなかった。鬼畜か畜生。

 

 たった2日程のハッシュタグだけで、頭の中にファミポテという言葉が瞬時に浮かんだので、巧みに言葉を誘導されると、変な壺でも買ってしまう恐れがある気がする。どうか売りつけに来ないで下さい。

 

 満腹状態のときはゆっくり作業なり対話なりを楽しもうと改めて思いました。